アイドリングが始まる。大きなエンジン音とボディーだが、その割には頼りがいのないプロペラ! 念入りなチェックも必要なのだろう
そして、滑走路までタキシングして行く。果たして飛ぶのだろうか。
滑走路の奥。草むらの中に辛うじて離陸体勢に入るミス・ビードル号の機体が見え始めた。 いつもの戦闘機ならジェットエンジンを轟かす場面。しかし、エンジン音一つ聞こえない。
聞こえるのは、観客の笑う声と会場の雑音。そんな中、離陸を開始する! 何メートル進んだだろうか、全く音も聞こえずエコロジーなんて思っていると、ややっ! 既に飛んでいるではないか! これはF-2よりも早い離陸! 恐るべし!!
これって・・・ とっ飛んでるのかい? 進んでいるのかい? 止まってる? いや止まっていない! そんな会話が辺りから聞こえ始める。 本当に、このスピードが世界一周の早回りを目指したものなのか? というか、我々は戦闘機の機動性・スピード・轟音・迫力を見すぎて、その性能に肥えてしまっているいるだけなのだろう。 なんとも 「かわいい」 が似合う光景であった。 |