〜 航空祭編 〜




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  三沢基地2011/09/04  


撮影機材
Body
 ・EOS 7D
Lens
  ・EF24-70mm F2.8L USM
 ・EF70-200mm F2.8L IS II
USM
 いつもなら "SIGMA APO 150-500mm F5-6.3 FG OS HSM " をメインレンズにするのだが、天候に恵まれなと開放値の暗いレンズは非常に厳しい上、このタイプのズームレンズは、テレ側の画質に問題があるので最近は使用を避けている。 しかし、本日の天気は良好! 心配事は無くなったが、どうしてもテレ側の画質には納得がいかないので本日の撮影は、焦点距離よりも画質優先とした。
"EF70-200mm F2.8L IS II USM×EXTENDER EF1.4U" APS-C換算で156-448mm相当の望遠になる。
 これで 「ハイレートクライム」 を撮れればいいのだか。


オープニングはバンド演奏から・・・

  今年も三沢基地航空祭の季節となった。 毎年ながら、三沢基地航空祭は天候には恵まれない。
 そして今回も台風の接近で東北圏内は雨模様・・・・  しかし、十和田市内から朝一で三沢市内へ向かうと、航空周辺だけ面白いように雨雲が無く日の光まで差し込んでいる。 今日はいけそうな気がする〜っ 
 ファルコンゲートより会場入り。いつもながらセキュリティーは堅いが、ここを通り過ぎればメイン会場。 本日の撮影ポイントを陣取る

 オープニングの時間になると、どこからともなくマーチングバンド? が行進しながらやってきて演奏を奏でる。

 

 F-2・T-4・F-16編隊が進入

 オープニングの数分前に、F-2・T-4・F-16が離陸していった。上空で待機するのだろう。
 気が付くと空港周辺の雲行きは怪しく、台風の影響で真っ黒な雲が覆っている。 しかし、三沢空港圏内の天候だけはまるで別世界!  
 航空自衛隊がデルタ編成で進入してくる。 逆方向からF-16が進入してきて会場上空でブレイクする。


ミス・ビードル号  機体の来歴編集
 
 
 ミス・ビードル号は1931年型のベランカ スカイロケットJ-300型の長距離改造型である。800ガロンの燃料を搭載できた。パングボーンとハーンドンは日本滞在中に、さらに燃料の搭載量を増やし、空気抵抗低減のために主脚を切り離せるように改造した。950ガロンの燃料を搭載して離陸した。もともとは世界一周の早回り飛行が目的であったが日本に到着したころには、世界一周の早回り記録の更新は絶望的になっていたので、目標を太平洋無着陸飛行に変えたものである。アメリカに到着し、着陸できるワシントン州やオレゴン州の飛行場を探したがどこも悪天候のなかであったので、ハーンドンの故郷に近い、ウェナッチの近くに着陸することに決めた。ウェナッチでの着陸は、脚は太平洋に捨てていたので、胴体着陸した。機体はプロペラが折れるなど破損したが、修理可能でパングボーンとハーンドンも無事であった。
 通常、歴史的な飛行を行った飛行機は保存されることが多いが、ミス・ビードル号はこの飛行の後すぐにイタリアの医者のパイロットに自家用機として売り払われた。1930年代にミス・ビードル号はビスケー湾を飛行中に行方不明となり、大西洋に沈んでしまった。(ウィキペディアより引用)

 前日、三沢空港の近隣にある航空科学館へ行ってきた。 ミス・ビードル号のレプリカになるこの機体は、航空科学館に展示されているものだ。オレンジ色のボディーはとてもズングリとしていて、一昔のWindowsにあったスクリーンセイバーにも出てくる飛行機を連想させる。
 たしかこの飛行機は、上記ヒストリーにも記載しているが沢山の燃料を搭載できた代わりに、タイヤの収納はできなかったので離陸後は大きな空気抵抗を受ける。その為、考案されたのが離陸後にタイヤを切り離してしまうというもの。 当然着陸する際はタイヤが無いので、胴体着陸になってしまう。目的が世界一周の早回り記録だっただけに、ちょっと乱暴な考案のようにも思える。

 アイドリングが始まる。大きなエンジン音とボディーだが、その割には頼りがいのないプロペラ! 念入りなチェックも必要なのだろう

 そして、滑走路までタキシングして行く。果たして飛ぶのだろうか。

 滑走路の奥。草むらの中に辛うじて離陸体勢に入るミス・ビードル号の機体が見え始めた。 いつもの戦闘機ならジェットエンジンを轟かす場面。しかし、エンジン音一つ聞こえない。
 聞こえるのは、観客の笑う声と会場の雑音。そんな中、離陸を開始する! 何メートル進んだだろうか、全く音も聞こえずエコロジーなんて思っていると、ややっ! 既に飛んでいるではないか! これはF-2よりも早い離陸! 恐るべし!!
 これって・・・ とっ飛んでるのかい? 進んでいるのかい? 止まってる? いや止まっていない! そんな会話が辺りから聞こえ始める。 本当に、このスピードが世界一周の早回りを目指したものなのか?   というか、我々は戦闘機の機動性・スピード・轟音・迫力を見すぎて、その性能に肥えてしまっているいるだけなのだろう。 なんとも 「かわいい」 が似合う光景であった。

 
和やかな雰囲気から本格的へ・・

 ミス・ビードル号の和やかな雰囲気が終わって、本来の攻撃的なシーンに変わる。
 F-2とF-16の機動飛行が始まり轟音と共に離陸して行く。 今日のレンズは448mm換算の望遠レンズ。ちょっと焦点距離は短いが、激しいペイパーのハイレートクライムを撮りたい。
 陽炎を凌ぐアフターバーナーの熱風を帯にして一気に離陸する。
 

 勢い良く会場に侵入してきたF-2戦闘機。 ペイパーを出しながら上昇してゆく。
 劣らずF-16戦闘機も旋回しながらボディー全体でペイパーを発生させる。 

 やはり200mmの望遠レンズでは焦点距離が足りなく、小柄な戦闘機を大きく写すことは出来ない。APS-Cにテレコンを付けているとは言え、戦闘機撮影において500mmの焦点距離は標準レンズに値する。 トリミングによる加工も手段の一つだが、出来るものであれば加工は最低限に抑えたいもの・・・・・
 SIGMA APO 150-500mm F5-6.3 FG OS HSMに変更すれば800mm換算になるが、画質の面で後々後悔することになるのも御免だ! 予算があれば 500mm F4L IS USM がほしい。 と、いつも思ってしまう・・・・・・・・・・・・



会場内の散策。

 航空祭は、戦闘機だけがメインではない。もちろんグッズ売り場や展示品などの見どころも満載。
 開場内は、巡回する兵隊が沢山います。 迷彩色にした軽トラに、ボブ・ザップのような黒人が窓から肘を出し、サングラスをかけて片手運転で巡回する光景も三沢ならでは。
 足にまとっているピストルも、日本の警察官が持っている物とは次元が違う。映画に出てくるようなカッコいいピストルです。
 

F/A -18 ホーネット。

私は、まだF/A -18 ホーネットが飛ぶ姿をファ
インダーに納めたことがありません。

その他の展示飛行

 航空自衛隊には存在しない航空機と言えば爆撃機です。 B-52爆撃機は、現在の航空機から見ても古い分類にあたる。しかしながら、現役で役目を担っていることを考えれば、まだまだ能力としても通用するものがあるのだろう。 F-4 phantomも同様にベトナム戦争時代からの戦闘機で、全般アナログとなる装備では近況の近隣諸国の脅威に対しても太刀打ちできない。最早退役はやむを得ない当然の展開でB-52なども同様の経緯を辿ることでしょう。 

スマートなボディーのB-52爆撃機。だが近くで見ればかなり大きい機体であることが伺える。
最先端の爆撃機と言えばB-2 スピリッツ爆撃機だが、ステルスという特性上、旧式とは言えB-52に爆弾の搭載量は敵わないだろう。

 この写真を拡大すると、窓辺で手を振る自衛官が写っている。ファインダーを覗いている状況下では一瞬の出来事なので気が付かないが、後日PCで100%表示にすることで、その実態を確認することができる。これは、BlueImpulseなどでも良くあることだが、必ず手を振ってパイロットたちは地上の我々に答えてくれているのだ。


Blue Impulse展示飛行

 航空祭も佳境にはいると会場メイン部は、Blue Impulseを一目見ようと大賑わいになる。
 目の前でBlueImpulseを見ようにも場所は既に陣取られているので、着陸するポイント付近へ移動しスタンバイする。 やがて会場中心部からエンジン始動音が聞こえ始めると、目の前をタキシングしてきたBlueImpulseが開場の来訪者に手を振りながら離陸位置へ移動する。 震災後、初のフライトを見ることになるが練習は出来ていたのだろうか?


 震災の影響を受けて練習不足なのか、いつものようなダイナミックさは感じられず無理なく慎重に飛行しているように見える。 

HALF SLOW ROLLで会場右側より侵入してくる。  

4機並列での進入で終わる。

青空に描かれる大きな「サクラ」

 本来は、OPPOSITE CONTINUOUS ROLL(オポジット・コンティニュアス・ロール)なのだろうか、機体の体勢が整っていないことと両機がすれちがうのに距離が開きすぎているように思える。

OPPOSITE CONTINUOUS ROLL?

いつもは見られない、オリジナルのようにも見えました。

Deltaroll

 まれに見ぬ三沢基地航空祭での晴天模様となりました。いつもこのような天候であってほしいものだ。

 



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